大谷翔平 つなぎ役1安打3四球1盗塁 ド軍サヨナラ3連勝 ロバーツ監督「非常に大きな勝利」
「ドジャース7-6マーリンズ」(28日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)がマーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場し、2打数1安打1得点。3打席連続四球を記録するなど、つなぎ役に徹してチームのサヨナラ3連勝に貢献した。昨季は自軍の一塁コーチとして盗塁面で支えてくれたマーリンズのクレイトン・マカロー監督(45)の前で二盗を成功させ、恩返しのパフォーマンスを披露した。
鮮やかな連続攻撃。初回に3戦連続安打となる右前打で出塁した大谷が次打者の打席で二盗を成功させた。持ち味の足で相手バッテリーに揺さぶりをかけて3番フリーマンの適時打を呼び込み、先制のホームを踏んだ。
走者を置いた三、四、六回の3打席はいずれも四球を選び、好機を拡大した。今季初の3四球。大谷は一塁上でウッドワード一塁コーチとヘルメットをぶつけ合う「ヘッドバンプ」を披露した。
ド軍ですっかり定着した塁上の儀式。発案者は昨季の一塁コーチだった。マカロー監督だ。移籍1年目の大谷と意思疎通を図るために考えついたパフォーマンス。史上初の「50-50(54本塁打、59盗塁)」達成を支えた敵将は今季もルーティンを継続していることに「うれしいね。いい流れだから今も続けているんだろうね」と話した。
7試合ノーアーチも、この日はつなぎ役に徹し、今季3度目のサヨナラ勝ちに貢献した。スモール・ベースボールで1点を取りにいく姿勢を見せた打線。試合後のロバーツ監督は「非常に大きな勝利。攻撃の基本がしっかりできていた」と満足感を漂わせた。