佐々木朗希3回0封5K 山本由伸からバトンでOP戦初登板 ロバーツ監督興奮「ファンタスティック」
「オープン戦、ドジャース4-2レッズ」(4日、グレンデール)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)がレッズ戦の五回から2番手でオープン戦初登板した。3回を投げて2安打無失点、最速99マイル(約160キロ)の直球と宝刀スプリットで5三振を奪う上々の初登板だった。山本由伸投手(26)は先発で4回2失点、「二刀流」の大谷翔平投手(30)は「1番・DH」で3打数1安打。日本人トリオが初めてそろい踏みした。
収穫いっぱいの実戦デビューだった。ド軍が誇る日本人トリオ初共演の“トリ”を務めた佐々木が持ち味を生かした投球で観客を魅了した。
「登板前はすごくわくわくした気持ちと不安とどちらもあったんですけど、マウンドに立ってから集中して、雰囲気をかみしめながら投げることができました」
拍手と歓声を受け、ブルペンから五回のマウンドに走った。第1球は99・2マイル(約159・6キロ)を計測した直球。名刺代わりの剛球で遊ゴロに打ち取った。右前打と死球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、宝刀スプリットで連続三振と本領を発揮した。
続く六回も先頭の主砲デラクルスに左翼線二塁打を許した後、四球に暴投が絡んで2死二、三塁としたが後続を断った。「甘い球は打たれますし、いい球を投げたら押し込めたり、空振りを取れる。両方を感じられて良かった」。メジャーのすごみを肌で感じた。
最速約160キロの直球と切れ味鋭いスプリット。二つの球種で五つの三振を奪った。試合後のロバーツ監督は興奮気味に「グレート」「ファンタスティック」と賛辞を並べた。「これまで見てきた中で一番の出来だった」。明言こそしなかったが、東京開幕第2戦の先発起用に自信を深めた様子だった。
今キャンプでは下半身の使い方を重視し、フォーム改善に取り組んでいる佐々木。「まだ始めて少しですけど、いい方向に来ているので継続して、もう一段上げていけたらなと思います」。2週間後に迫った夢の舞台へ、手応え十分の46球だった。





