水原一平被告 開廷40分前に法廷へ 黒のスーツ姿 後ろ髪はスーツの襟にかかるほど 禁錮4年9カ月 大谷翔平に約26億円の賠償命令

 ドジャースの大谷翔平選手(30)の元通訳で、同選手の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を盗み、銀行詐欺罪などで有罪が確定している水原一平被告(40)の量刑言い渡しが6日(日本時間7日)、カリフォルニア州サンタアナの連邦裁判所で行われた。禁錮4年9カ月の判決が言い渡された。3月24日までに出頭し、収監される。同被告には大谷に対して約1700万ドル(約26億3500万円)の賠償命令も下った。

 水原被告は開廷40分前に黒のスーツ姿で法廷に入った。後ろ髪はスーツの襟にかかるほど伸びており、詰めかけた報道陣には無言を貫いた。証言台では大谷に対して「本当に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。判決が言い渡されると前を向いて微動だにしなかった。終了後は報道陣の問いかけには応じず、足早に迎えのワンボックスカーへ乗り込んだ。

 裁判資料によると、水原被告は2021年9月ごろから昨年1月までの2年4カ月の間に違法スポーツ賭博に少なくとも1万9000回の賭けを行い、約4068万ドル(約63億円)の負債を抱えた。負けた額を取り返すために大谷の口座から無断で複数回にわたり、計約1659万ドル(約25億7000万円)を胴元へ不正送金。さらに22年の確定申告において違法賭博で得たと思われる410万ドル(約6億4000万円)を申告しなかったとして税金の虚偽申告でも訴追された。

 同被告は地検との司法取引に応じ、昨年6月に有罪答弁。禁錮30年以上と予想された罪に対し、地検は今年1月に禁錮4年9月、釈放後3年間の保護観察、同選手への約1700万ドル(約26億3500万円)の賠償などを求刑した。一方、水原被告は連邦地裁の判事宛てに情状酌量を求める書面を提出。仕事に見合う金銭を得られず、生活は次第に困窮し、「やりくりの助け」になると考えてスポーツ賭博に手を出したと明かし、禁錮1年6月が妥当と主張していた。

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