大谷翔平 人柄にじんだ英語スピーチ「私の祈りは」被災者だけでなく「失われたすべての動物に」アイアトン通訳には「特別な感謝」

 米大リーグで昨季、ナ・リーグMVPに輝いたドジャース・大谷翔平選手が25日(日本時間26日)、全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会にVTR出演。英語でスピーチを行ったが、文言には人柄がにじむ言葉がいくつもあった。

 神妙な面持ちでVTRに登場した大谷。まず今回の夕食会に参加できなかった理由を説明し、「申し訳ありませんでした」と謝罪した。その上で「私の思いと祈りは、家や愛する人を失ったすべての家族、火災の影響を受けたすべての人々、そして避難したり、失われたすべての動物に送られます」。被災した人だけではなく、動物に対する祈りも明かした。

 さらにドジャースの球団幹部、1人ずつ名前を挙げていき、自身の代理人事務所・CAAスポーツで支えてくれたスタッフの名前も列挙した。昨季、開幕直後から通訳を務めたウィル・アイアトン氏には「特別な感謝の気持ちを送りたい」と語った。

 そして真美子夫人には「My beautiful wife」と形容し、「いつもそばにいてくれてありがとう」。最後にロサンゼルスの大規模火事と闘う人々へ「強く団結して、私たちは乗り越えられます。ありがとう」と語り、スピーチを終えると会場は大きな拍手につつまれていた。

 以下、大谷のスピーチ全文。

 「みなさまこんばんは。今年のBBWAA賞に出席できず、申し訳ありません。ロサンゼルスの大火災では、すでに私たちにも影響が及んでおり、私や私の家族が出席することは多くの理由で非常に困難でした。私の思いと祈りは、家や愛する人を失ったすべての家族、火災の影響を受けたすべての人々、そして避難したり、失われたすべての動物に送られます。今回の火災はロサンゼルスの中心部を直撃しました。私たちは皆、大なり小なり、できる限りの支援をしようとしています。

 この特別な賞を与えてくれたBBWAAに感謝したい。今年はいろいろな意味で特別な年だった。そして、感謝すべき人々がたくさんいる。まずは、この機会を与えてくれたロサンゼルスの全組織に感謝したい。この歴史的なフランチャイズでプレーする機会を与えてくれた。マーク・ウォルター率いるオーナーの皆さん、フロントオフィス、特にスタン・カステン、ロン・ローゼン、アンドリュー・フリードマン、ブランドン・ゴームスに感謝します。

 チームメートのみんな、コーチングスタッフ、トレーナー、裏方スタッフのみんな、1年間僕を助け、励ましてくれた。そして最後にファンの皆さん、皆さんの応援を毎日感じています。ウィル・アイアトンにも特別な感謝の気持ちを送りたい。代理人のネズ・バレロ、CAAスポーツ、マット、ジュリア、カーリー。僕の美しい妻、いつもそばにいてくれてありがとう。そして、支えてくれた家族と友人たち。最後に、この賞をロサンゼルスの街全体に捧げたいと思います。

 最前線で対応されている皆さま、消防士、そしてロサンゼルスの火災と闘うために英雄的な努力をしてくれたすべての消防署に。強く団結して、私たちはこれを乗り越えられます。ありがとうございました」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス