佐々木朗希がどのように移籍先を決めたのか? 最終候補3球団から20近い項目を比較・検討 「差をつけられる気がしない。難しいな」

 ドジャース入団が発表された佐々木朗希投手の移籍の舞台裏に迫ったNHK「クローズアップ現代」が22日夜に放送された。ロッテからポスティングシステムを使った移籍には、当初メジャー20球団からオファーがあったとされる。番組の冒頭では昨年12月にロサンゼルスで行われたミーティングの様子が詳細に映された。

 代理人のジョエル・ウルフ氏が球団選びにおいて重要だと思うポイントとして挙げ、ホワイトボードに書いたのは以下の6項目。

①熱意

②要望への対応

③日本文化への理解度

④日本選手がいること

⑤都市・環境

⑥チーム力

 佐々木は「まずこれを消しますよね」と話し、④の「日本選手がいること」を消し、残りの5項目について面談した8球団にそれぞれ点数をつけた。

 その後、最終候補をドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞り、年明けには本拠地がある各都市を訪問。自らの足で街を歩き、球団施設を使ってトレーニングも行ったという。1月15日に再び代理人の事務所で行われたミーティングではさらに詳細な項目を検討。ウルフ氏は「あなたがアメリカに来た理由は世界一のピッチャーになるためですよね。(そのために)重要なのは最初の2年間、どの球団があなたに最もフィットするかです。監督について言えば、あなたをどう起用するか」などと佐々木に語りかけ、各項目について点数をつけさせた。

 ホワイトボードに3球団ごとに書き出された項目は、球団ごとに多少異なるが、映像から確認できるだけでも以下の19項目があった。

・オーナーシップ

・パッション

・ピッチング/トレーニング理論

・日本人への配慮/理解

・選手/チームメイト

・スタジアム/施設

・気候

・日本人の住みやすさ

・食事

・球場近くに住めるか

・フロントの安定性

・チームの安定性

・監督

・投手コーチ

・日本人スタッフ

・メディア/ファンの反応

・スポンサー機会

・契約延長の可能性

・勘

 佐々木は「選手/チームメートはちょっと難しいですね。会った選手も限られてますし、会った選手でしか判断てきないし。差をつけられる気がしない。難しいな」と話ながらも、真剣なまなざしで各項目に点数をつける様子が。ミーティングの2日後の17日(日本時間18日)にドジャースとの契約合意を自身のSNSで発表した。

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