大谷翔平、フェンス直撃特大三塁打 ホームラン勘違いから慌てて加速 3安打2打点3得点

 「オープン戦、ドジャース-ロッキーズ」(3日、グレンデール)

 ドジャースの大谷翔平選手が「2番・指名打者」で出場し、初回の打席で右前打を放つと、二回の打席では中堅フェンスを直撃する適時三塁打。三回の打席でも適時右前打を記録し、3安打2打点3得点と爆発した。

 二回1死二塁の好機。鮮やかな弧を描いた打球が中堅フェンス最上部に跳ね返り、フィールドに落ちた。衝突けが防止のためのクッション型フェンスの上に作られた防球用鉄柵。ホームランと勘違いした大谷はゆったりとした足取りで一塁を回ったところで、背後から一塁コーチに「プレー継続」の声をかけられ、慌てて加速。最後は滑り込むことなく三塁に到達した。

 この一打で左翼線二塁打のベッツをホームへ迎え入れると、自身は後続の二ゴロ(結果は二失)の間に生還。4点目のホームを踏んだ。

 この日の相手先発は昨季9勝の左腕、ゴンバー。21年7月の対戦で141メートル特大弾を放つなど、通算6打数3安打と得意としている相手に対し、大谷は初回の打席で外角低めカーブにバットを伸ばし、最後は右手一本になりながら右前へ運ぶ技あり打。1番ベッツの中前打に続いて快音を響かせると、3番フリーマンは適時中前打。すかさず三進した大谷はスミスの犠飛でホームを踏んだ。三回の攻撃でもベッツが中前打でつないで1死一、二塁と好機を広げ、大谷が右前へ運ぶ適時打。MVP3人が上位に並ぶ強力打線が本領を発揮した試合となった。

 今キャンプの大谷は昨年9月に手術を受けた右肘のリハビリと並行しながら打者としての調整を行っている。オープン戦にはここまで2試合に出場し、術後初実戦となった2月27日のホワイトソックス戦は2打席無安打で迎えた五回の打席で左越え本塁打を放った。前戦、1日のガーディアンズ戦は予定通り3打席に立って1安打2四球。2打席目に適時道前打を放つなど、全打席で出塁した。

 今オープン戦初のマルチ安打で初戦から3試合連続安打。連続出塁打席を7に伸ばした。大谷が止まらない。

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