大谷 移籍先大本命ドジャースと面談していた ロバーツ監督「うまくいった」
エンゼルスからFAになった大谷翔平投手(29)が移籍先の大本命とされるドジャースと数日前に面談していたことが5日(日本時間6日)、分かった。ド軍のデーブ・ロバーツ監督(51)がテネシー州ナッシュビルで開催中のウインターミーティングで同選手との面談の事実を認めた。メジャー各球団が同選手に関する発言を避けるなか、初めてド軍が交渉内容を明かした。
会場の空気が一変した。ウインターミーティング恒例の各球団の監督の記者会見。ここまで大谷争奪戦に加わっているとみられるすべての球団の関係者が無言を貫いていたが、ロバーツ監督だけは違った。
大谷との面談の有無を問われた指揮官は初めこそ「それはどうかな」と言葉を濁したが、「正直に言うと、ショウヘイと会って話をした。うまくいったと思う」と、自信満々の口調で言い放った。
この日までに一部の米メディアが、大谷がジャイアンツの本拠サンフランシスコやブルージェイズのキャンプ地フロリダ州ダンイーデンで球団関係者と面談したことを報じてきたが、球団関係者が交渉過程を公表したのはド軍が初めて。
面談は2、3日前にドジャースタジアムで行われ、会話は約3時間に及んだ。「売り込みというよりは、互いの親交を深めるという意味合いが強かったように思う」と指揮官。「彼と時間を過ごすことができ、私たち全員が本当にハッピーだった」と表情を緩めた。
面談中の大谷の様子については「彼は私たちにたくさんの質問をしてきて、より多くのことを知ろうとしていた」と表現。「とてもいいポーカーフェースをしていた。でも、心の中では笑っていたと思う」とも話した。
また、この日は有力候補と見られていたカブスのカウンセル監督が大谷と会っていないと公表。脱落した可能性が出てきた。
年俸総額は北米プロスポーツ史上最大の5億ドル(約735億円)超えが確実視され、球界初の6億ドル(約882億円)も予想されている大争奪戦。大谷の球団選びは最終局面を迎えようとしている。





