ダルビッシュ有投手が所属するパドレスのボブ・メルビン監督がジャイアンツの新たな監督に就任する、と２４日（日本時間２５日）、米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が伝えた。情報筋の話として「ジャイアンツが発表する構えだ」と報じた。

　メルビン監督は０３、０４年にマリナーズを率いた後、ダイヤモンドバックス、アスレチックスをへて２２年からパドレスを指揮。監督歴２０年で通算１５１７勝１４２５敗、地区優勝４回、プレーオフ進出８回の成績を残した。知将として知られ、ダイヤモンドバックス時代の０７年と、アスレチックス時代の１２、１８年には最優秀監督に選出されている。

　パドレスでは就任１年目の昨季こそワイルドカードでチームをポストシーズンに導いたが、さらなる飛躍が期待された今季は８２勝８０敗と勝ち越したもののナ・リーグ西地区３位でプレーオフ進出を逃した。プレラー編成本部長らフロント陣の現場介入に同監督が反発したなどと両者の確執が生じ、契約を来季まで残しながら球団が同監督にジャイアンツ監督面談を許可したと報じられ、その去就が注目されていた。

　一方のジャイアンツは今季、２年連続でプレーオフ進出を逃し、かつて巨人でもプレーしたゲーブ・キャプラー監督を解任。新監督候補にアリッサ・ナッケン・アシスタントコーチやカイ・コレア・ベンチコーチのほか、レッドソックスのジェイソン・バリテック・捕手コーチらが挙がっていると報じられていた。中でもナッケン・アシスタントコーチはメジャー史上初の女性監督として大きな話題になっていた。