藤浪が今を語る 最速165キロ「しっかりタイミングが合えば出る」 阪神は「単純に勝っててうれしいなと」
オリオールズの藤浪晋太郎投手(29)がこのほど、デイリースポーツの単独インタビューに応じた。リーグ最高勝率球団で存在感を示している右腕が、自身の持つ日本人メジャー最速記録更新への本音、昨季まで所属した古巣・阪神の快進撃の喜びを語ってくれた。
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藤浪が日本人メジャー最速記録を更新したのは8月6日、本拠ボルチモアで行われたメッツ戦だ。2-0の八回から登板し、全9球ストライクで三者凡退。ホールドを手にした投球で、6球目に最高球速102・6マイル(165・1キロ)を、9球目には2番目に速い102・3マイル(164・6キロ)を計測した。
「スピードに関してはしっかりタイミングが合ってれば、それなりに出るよね、っていう感じですね」
今季101マイル(162・5キロ)超えは44球あるが、そのすべてが6月5日以降だ。5月27日のアストロズ戦から投球フォームを改造している。
「フォームとかメカニックを大きく変えることに抵抗はないです。自分の感覚では結局、リリースに(力を)集約できれば、何でもいいと思ってますから。トルネードでも、サイドスローでもアンダースローでも、集約できるなら何でもいい」
上げた左足を上下させてためを作る、2段モーションが功を奏している。
「球が速くなってるなって感じますけど、別に自然な流れというか、異常な数値ではないので」
最速更新に対する本人の気持ちは知りたいところだ。
「どうでしょうね。タイミング次第じゃないですかね。可能性としてはあるでしょうけど、別にそこを目指してるわけではないので」
そう言えるのは自分自身の伸びしろを感じているからだろう。その裏に体調の良さがあるのは間違いない。シーズンは3分の2を過ぎ、疲労はピークに達しているはずだが、「そんなにしんどいなとかは思わないですけどね」と藤浪。回復の基本となる睡眠には「10時間を目指してますけどなかなか…、8、9時間ですね」と明かした。
自身のインスタに阪神時代のチームメートが登場することは珍しくなく、良好な関係が透けて見える。古巣の戦いぶりが気になることも否定しなかった。
「スポーツニュースは見ないんですけど、単純にスコアだけは見たりするので、『強いなぁ』とかって思ったりしますね。日課とまではいかないですけど、気になったタイミングで(試合結果を)見てますね」
阪神や虎戦士たちへの思いを聞けば、藤浪らしい答えが返ってきた。
「そんなに重たいものでもないですし、大げさな感情でもないですね。単純に気になるというだけで。もちろん優勝してほしいですし、そういう気持ちはありますけど、それが心の支えになっているわけでも、刺激されてるわけでもないすね。単純に勝っててうれしいなと思います」
昨季まで苦楽を共にしてきた仲間の活躍は一服の清涼剤といったところか。太平洋の向こう側で藤浪が阪神の快進撃を喜んでいる。




