大谷翔平が33号!九回に同点口火弾、延長十回に劇的サヨナラ勝ち呼び込む 連敗6でストップ
「エンゼルス13-12アストロズ」(15日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・指名打者」で出場。5打数1本塁打3三振1申告敬遠だった。チームは七回に6点差を追いつく意地を見せ、さらに3点を追う九回に大谷の33号ソロから同点に。延長十回にサヨナラ勝ちで、連敗を6で止めた。
アストロズのエース左腕バルデスとのシーズン3度目の対決。過去2戦は5打数無安打、通算成績でも打率・129、10三振と苦しめられている天敵に対し、初回の打席は空振り三振だった。カウント2-2から内角低め、ボールになるチェンジアップにバットが空を切ると、三回は先頭で二ゴロ。1点を追う五回は2球連続チェンジップを空振りした後、3球目のそれをファウルにして粘りを見せたが、4球目のカーブに空振り三振。多彩な球種で翻ろうされた。
七回はカウント1-1となったところでバルデスが左足を気にする仕草を見せて緊急降板。代わった右腕スタネックのスプリットに3度目の空振り三振を喫した。1試合3三振は5月28日マーリンズ戦以来今季2度目。
先頭で迎えた九回は、3球目を捉え、33号の123mソロアーチ。大谷弾を口火に打線がつながり、同点に追いついた。
試合はエンゼルスが二回にレンヒーフォの6号3ランで先制。前日の試合の守備でタイムリーエラーを犯し、懲罰交代させられた男がこの日のスタメン起用にこたえる汚名返上弾で負のスパイラルを断ち切ったかに見えたが、先発デトマーズが三回と四回にいずれも2死から失点して逆転される。本拠地にブーイングが起こった。
それでも打線が七回に奮起する。5点を奪われ、点差が6点に広がった展開からネトの7号2ラン、ムスタカスの7号3ランなどで一挙6点を奪って追いつく。連敗脱出へ本拠地のボルテージは最高潮に達したが、八回から4番手で登板した元ソフトバンクの左腕ムーアが8番マコーミックに痛恨の勝ち越し2ラン被弾。右脇腹痛による戦線離脱で5月23日以来、約2カ月ぶりの復帰マウンドを笑顔で締めることはできなかった。
終戦ムードかと思われた九回、大谷弾で2点差に迫ると、捕逸とレンフローの適時打で同点。延長十回、大谷は6月29日ホワイトソックス戦以来今季5度目の申告敬遠で、場内は総立ちでブーイング。1死一、二塁で、3番・ウォードが二ゴロで併殺崩れの間に相手遊撃が失策を犯し、決勝点を奪った。





