大谷翔平 本塁打減少の本当のわけ 打率重視で「どれだけ出るか。ひとつのチャレンジ」

 最終戦を終えてシーズンを振り返る大谷(撮影・小林信行)
 試合後、取材に応じる大谷
 1回、右前打を放つ大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が5日(日本時間6日)、アスレチックスとの最終戦に「3番・投手兼指名打者」で出場し、投手として5回1安打1失点で9敗目(15勝)。打線の援護がなく、16勝目はならなかったが、年間投球回を166とし、メジャー5年目で初めて規定投球回の162をクリアした。すでに打者では昨季に続いて規定打席を超えており、1903年以降の現行のメジャーでは投打同時の規定達成は初の偉業となった。打者としては4打数1安打で打率・273、34本塁打、95打点、11盗塁。本塁打はメジャー自己ワーストの21戦連続ノーアーチでシーズンを終えた。

 昨季はゲレロ(ブルージェイズ)らとシーズン最後までし烈な本塁打王争いを繰り広げた大谷だったが、今季は34本塁打にとどまった。シーズン中に話題となった“飛ばない公式球”。試合後の大谷は「逆(左翼)方向の打球に関しては(飛ばない)ボールの影響はちょっと強いかなと思います。スピンの効いたような打球に関しては飛ばない印象が強かったので、逆に(右翼方向へ)引っ張ったような打球に関してはそれほど変わらないかなという印象はありましたし、逆方向のスピンの効いた打球がもうひと伸びする、フィジカルだったり、スイングの強さがあれば、もっともっといい数字が残ったかなと思います」と自身の打撃を語った。

 本塁打数が減少した一方で打率は昨季の・257から16ポイント上昇。打席数が昨季の537を更新する587となったことで安打数も138本から自己最多の160本。三振数は189個から161個に減らすことに成功した。

 試合後の大谷が、昨季と今季の打撃について意識の違いを明かす。「打率の部分で、3割近く打てるようなイメージでシーズン前はいこうと思ってたので、その中でホームランがどれだけ出るのかなっていうのが、一つのチャレンジではありました。フェンス手前で失速するような打球が少し目立ってたので、そこがもうひと伸びすれば、どっちも伸びてくるんじゃないかなとは思います」。本塁打が出なかったことは悔やまれるが、シーズン終了間際に記録した日米自己最長の18試合連続安打は大きな収穫だ。

 率を残して本塁打も打つ。メジャー10年ぶりの三冠王になれなかったが、62本塁打と131打点の二冠とリーグ2位の打率・311をマークしたジャッジ(ヤンキース)の打撃は大谷にとって理想なのかもしれない。

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