鈴木誠也「鳥肌」日本選手初「フィールド・オブ・ドリームス」ロケ地で試合 夢空間で先制打

 映画にちなみ、トウモロコシ畑の中を歩く鈴木(共同)
 映画のシーンのようにトウモロコシ畑から入場する選手ら(AP=共同)
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 「レッズ2-4カブス」(11日、ダイアーズビル)

 米大リーグで鈴木誠也外野手(27)が所属するカブスとレッズの一戦が、映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地となったアイオワ州ダイアーズビルで行われた。「4番・右翼」でフル出場した鈴木は一回に先制の適時二塁打を放つなど4-2の勝利に貢献した。

 1910~20年代の復刻ユニホームを着用した両チームの選手は外野のトウモロコシ畑からグラウンドに入場し、89年に公開された映画のワンシーンを再現した。鈴木は非現実的な空間に身を置き、高揚感に包まれた。「鳥肌が立った。勝ちたい気持ちがすごく強くなった」との思いをプレーに込め、主役の働きで勝利を手にした。

 一回2死一塁で変化球を巧打し、左中間にはじき返した。先制の適時二塁打に手をたたいて喜んだ。打線に火を付けた鈴木は次打者の安打で生還し、3点を先制。投打がかみ合い、逃げ切った。

 野球映画の名作のロケ地で行われる公式戦はシーズンで1試合のみ。米中西部の田舎につくられた夢の球場が舞台で、7823人の観客とともに米国野球の原風景に溶け込んだ。日本選手では初めての出場となり「感動したし、楽しい気分で野球ができた。疲れが吹っ飛ぶくらいすごくいい雰囲気でやれた」。苦しいことも多い1年目で貴重な経験を収穫し、特別な一戦として胸に刻んだ。

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