大谷4四球は型破り?敵地紙「MVP最有力候補を歩かせたのは計算ずくの賭け」

 「エンゼルス5-6マリナーズ」(24日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、22日のアストロズ戦に続き、2つの申告敬遠を含む1試合4四球を記録した。前日23日の試合の3四球と合わせ、3戦11四球は16年のブライス・ハーパー(当時ナショナルズ)に並ぶメジャー最多記録。チームは競り負けて借金8。マリナーズは6連勝で貯金を16に伸ばし、ワイルドカード圏内のヤンキースを2ゲーム差で追う。

 大谷が4度も歩かされた試合。マリナーズの地元紙シアトル・タイムズ電子版は「マリナーズ、生き残る 6対5でエンゼルスに勝ってワイルドカード争いに加わる」との見出しで、チームが接戦を制して連勝を6に伸ばしたことを伝えた。

 記事ではマリナーズ1点リードの九回1死走者なしの場面で迎えた大谷を「ア・リーグMVP最有力候補」と表現。無条件で同点の走者を出した場面を「サービス監督はショウヘイ・オオタニをこの試合4つ目の四球、2つ目の申告敬遠で歩かせることを選択した。指揮官はそれを賭けだと説明したが、計算ずくの賭けだった」と描写し、“敬遠策”が奏功したことを伝えた。

 同紙は試合後の会見でサービス監督が口にした「型にははまらない。我々は2021年のマリナーズだ、型破りのチームなんだ。だからどうした?」との強気の言葉も紹介。この試合で1点差勝利がメジャー最多の33回目だと記した。

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