「パイレーツ－カージナルス」（２７日、ピッツバーグ）

　パイレーツの筒香嘉智（２９）が「６番・右翼」で２戦ぶりスタメン出場。四回にメジャー初となる右翼でハッスルプレーを見せた。

　どよめきと歓声。本拠地が沸いたのは四回の守備だ。ゴールドシュミットが放った右翼線際への飛球。背番号「３２」が落下地点に向かって猛然とダッシュした。打球はファウルエリアを越えてスタンドへ飛び込んだが、筒香は勢い余ってフェンスを越えて頭から真っ逆さまに落ち、そのまま客席へ。すぐに立ち上がり、事なきを得たが、再び、フェンスを乗り越えて守備位置に戻る筒香に地元ファンからは大きな歓声と拍手が起こった。

　筒香は１４日にドジャース傘下３Ａオクラホマシティーから自由契約になり、２日後にパイレーツへ移籍。今季所属したレイズとドジャースでは打率１割台と苦しんだが、新天地では１０試合、打率・３３３（２１打数７安打）、４本塁打、６打点、長打率１・０００、ＯＰＳ１・３６４と好調を維持している。直近６試合は代打３打席を含む１４打席で４本のホームランを放っている。