「エンゼルス５－３レッドソックス」（６日、アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２７）が日米通算５０勝、メジャー１年目の１８年に並ぶ自己最多タイの４勝目。チームは貯金１となった。

　「２番・投手」で６登板連続、今季１０度目の投打同時出場。今季最長タイの７回、８９球を投げて５安打２失点、４奪三振、無四球の好投。打撃成績は４打数１安打１打点だった。

　大谷はこの日の投球を「メカニック的にも良かったですし、リズム的にもテンポとしても良かった」と振り返り、日米通算５０勝については「あんまり数えたりしてないので分からないですけど、バッティングもそうですし、ピッチングもやっぱり１試合１試合ベストな状態で毎試合臨めるように継続してシーズンを通してできるようにやっている」と話した。

　立ち上がりは球が高めに浮くシーンもあった。初回、先頭のヘルナンデスに右翼線二塁打を浴び、１死三塁から犠飛で先制点を失った。

　前回登板の６月３０日のヤンキース戦でも立ち上がり制球が安定せず、今季最短の２／３回、自己ワーストの７失点で降板。悔しいマウンドとなった。だがこの日は修正した姿を披露。二回以降五回まで１安打に抑える好投だった。

　圧巻は四回。無死から２番バデューゴに左翼線二塁打を浴びてオールスターに選ばれている主軸を迎えたが、３番マルティネスを１５７キロの直球で空振り三振、４番ボガーツを中飛、５番ディバーを二ゴロに切った。

　「ムキに三振をとらないようにというのは気をつけていたので、そういう意味ではいい感じの球数で、調整できましたし、ゲームメークとしては悪くない試合だったかなと思っています」。

　奪三振数こそ４つだったが、変化球を低めに、球威のある直球を高めに制球。今季最長タイの７回８９球と少ない球数で投げきったこと、６月４日のマリナーズ戦以来、メジャーで２度目の無四球投球だったことが大谷の言葉を裏付けた。