大谷翔平、へし折ったバットを拾って相手に渡す 試合中に見せた温かい配慮
「エンゼルス-レッドソックス」(6日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・投手」で6登板連続、今季10度目の投打同時出場。相手への温かい配慮を垣間見せた。
二回2死走者なしからアローヨのバットをタテに割くようにへし折って右飛に打ち取った。大谷はわざわざマウンドと三塁の間に飛んでいたバットの破片の方に向かい、グラブを外すと利き腕に配慮して左手で拾う。続いて小走りで一塁側に向かいアローヨに手渡すと、笑顔を向けた相手の肩をポンと叩いた。
大谷は初回に1点を失ったが、その裏には無死二塁の好機に同点二塁打を放った。エンゼルスはさらに2死二塁から大谷とバッテリーを組む5番スタッシの左越え2ランで勝ち越している。
大谷はここまで投手で12試合に先発し、3勝1敗、防御率3・60。60回を投げて83奪三振。自己最多タイの4勝目を目指す。打者では松井秀喜(ヤンキース)を超える日本選手1シーズン最多の32号に期待がかかる。
前回6月30日のヤンキース戦は「1番・投手」で出場したが、制球が安定せず、今季最短の2/3回、自己ワーストの7失点で降板。悔しいマウンドとなっていた。
打者では79試合(代打5試合)に出場し、打率・277、メジャートップの31本塁打、ア・リーグ3位の67打点、同5位タイの12盗塁をマークしている。投手でありながら打者2冠を視界にとらえている。