大谷翔平、衝撃の初先頭弾の後は頭脳的バント安打 今季20度目マルチ

レイズ戦の3回、一前にセーフティーバントを決めるエンゼルス・大谷=セントピーターズバーグ(共同)
レイズ戦の3回、セーフティーバントを決めたエンゼルス・大谷。左は一塁手崔志万=セントピーターズバーグ(共同)
レイズ戦の1回、先頭打者本塁打を放ち、ベンチでJ・イグレシアス(左)に抱きつかれるエンゼルス・大谷=セントピーターズバーグ(共同)
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 「レイズ-エンゼルス」(25日、セントピーターズバーグ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「1番・指名打者」で出場し、5戦ぶり、今季20度目のマルチ安打を記録した。

 初回にドーム球場の天井作業用通路を直撃する138メートル特大弾を放った大谷がまた魅せた。

 2-3の三回無死二塁。2番手左腕フレミングがワンストライクから投じた内角低めの146キロシンカーを1塁線へバントで転がし、快足を飛ばした。

 敵軍三塁手が二塁走者のために前に出られず、左腕投手が投球後に体が三塁側へ流れる傾向を利用した頭脳的プレー。無死一、三塁と好機を広げ、後続の同点内野ゴロを演出した。

 この日の大谷は19年9月1日のパドレス戦、今年5月12日のアストロズ戦に続いて3度目の1番起用。過去2試合は6打数無安打2四球と結果が出ていなかったが、初回。右腕キトレッジがカウント1-1から投じた、真ん中やや低め145キロチェンジアップを完璧にとらえ、自身初の先頭打者本塁打を記録した。

 時速187キロ、飛距離138メートルの打球は敵地、ドーム球場の右翼側天井に設置された「キャットウォーク」と呼ばれる作業用の狭い通路を直撃。衝撃の先制弾に中継局ブースは「まるでテレビゲームだ!」と絶叫した。

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