大谷 開幕11戦連続5K以上 ライアン以来の球団43年ぶり快記録

 試合後にオンライン会見に応じる大谷
 2回を投げ終え、審判員に粘着物質のチェックを受ける大谷(共同)
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 「エンゼルス3-9ジャイアンツ」(23日、アナハイム)

 ギアを一段上げた。五回。ソロ被弾で先制され、なおも1死一、二塁の窮地でエンゼルスの大谷が気迫の投球を見せた。

 4番ベルトへの5球目にこの日最速となる160キロを計測。7球目、159キロ直球で空振り三振を奪うと、次打者は145キロスプリットで連続三振斬りだ。

 「勝負どころの見極めは大事。あそこは勝つ確率を残すために一番重要なところ。絶対に抑えたい場面だった」

 5回を終えて球数は94。すでに今季最多を更新していたが、六回も続投。最後は空振り三振で三者凡退に仕留め、渾身(こんしん)のガッツポーズでほえた。

 ナイター明けのデーゲームで投打同時出場。初の2登板連続の中5日のマウンドで今季最多の105球。

 「体が動きづらいなと感じてましたけど投球を重ねるうちに徐々に良くなってきた」。

 打席では2戦連続無安打でチームに貢献できなかったが、3年ぶりの100球超の力投で6回1失点、9K。防御率を2・58とした。

 二回の投球後には初めて審判団による粘着物質使用の検査を受けた。グラブと帽子を手渡しながら笑顔を見せた大谷。開幕から11試合連続5奪三振以上は1978年のノーラン・ライアン以来、球団43年ぶりの快記録。成長を実感する登板となった。

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