大谷翔平、父の日に3戦連発自己最多23号 6戦6発でキングに並ぶ チームは延長負け

 タイガース戦の5回、23号2ランを放ちガッツポーズするエンゼルス・大谷=アナハイム(ゲッティ=共同)
 タイガース戦の5回、23号2ランを放ち祝福されるエンゼルス・大谷=アナハイム(AP=共同)
 タイガース戦の5回、3試合連続本塁打となる23号2ランを放つエンゼルス・大谷=アナハイム(AP=共同)
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 「エンゼルス3ー5タイガース」(20日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、五回に3戦連発23号2ランを放つなど、4打数1安打2打点、1四球だった。打率は・272。チームは延長十回、競り負けて、連勝は3で止まった。

 18年ドラフト全体1位の逸材、マイズとの初対決。初回の打席は全4球を見送ってカウント2-2と追い込まれた後、137キロスプリット、内角高めボール気味の153キロ直球、129キロナックルカーブ、153キロ内角直球をいずれもファウルにして粘る。しかし、9球目153キロの高め直球をとらえられず、空振り三振だった。

 1点ビハインドの三回無死一、三塁の好機は3球連続空振りで三振を喫した。わずかに高めにはずれるコースへ投げ込まれた150キロ台の直球にバットは空を切った。

 会心の一発は2点ビハインドの五回だ。1死二塁の好機。大谷はカウント1-2と追い込まれながら低めのスプリットを振り抜くと、時速167キロ、126メートルの打球が低い軌道を描いて中堅フェンスをぎりぎりに越えた。右手こぶしを突き上げて感情を爆発させながらベースをまわる背番号「17」にスタンドからはMVPコールの合唱が起こった。

 3-3の七回2死走者なしの打席は3番手左腕ソトに対し、初球にバントの構えを見せた。内野陣が右へ寄るシフトでがら空きになった三塁側を狙う大谷の技。ところが、投手は右足を踏み込んだ直後に投球動作をやめた。すかさず、大谷が球審の方を振り返って“抗議”。しかし、試合はそのまま続行。カウント1-2からの4球目、内角高めの158キロ直球にバットは空を切り、この日3つ目の空振り三振を記録した。

 試合は延長戦に突入。2点を勝ち越された後の延長十回2死二塁の打席は四球だった。5番手右腕フルマーが投じた4球はストライクゾーンを大きくはずれ、一度もバットを振ることなく、一塁へ歩いた。2死一、三塁と好機を拡大したが、後続にあと1本が出なかった。

 「父の日」のデーゲーム。大谷は左胸に水色のリボンがついたユニホームを着用。水色のスパイクとバット、水色をあしらった手袋で父親への感謝を表現し、打席に立った。本塁打は“ゲン直し”で替えた黒塗りバットだったが、5月16~18日に続く今季2度目、通算4度目の3戦連発。直近6戦6発で量産態勢に入った。

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