大谷翔平投手（２６）が所属するエンゼルスのマイク・トラウト外野手（２９）が７日（日本時間８日）、オンライン取材に応じ、前日に戦力外となった、歴代５位の６６７本塁打などの記録をもつアルバート・プホルス内野手（４１）に「感謝してもしきれない」と惜別の言葉を送った。

　メジャー２年目の１２年から１０シーズンにわたり、ともに主力としてチームを支えてきたトラウトは、前日の球団の電撃発表を「驚いた。つらかった。みんなショックを受けていた」と表現。１０年の歳月を振り返り、「僕の野球人生において彼は良き指導者であり、師匠だった」としみじみ話した。

　一部の米メディアは、プホルスは出場機会を求めて退団を申し出たとも報じている。前日にプホルスと会話したことを明かしたトラウトは「毎日出場できるチームが見つかることを願っています」とエールを送った。

　ドミニカ共和国出身のプホルスは０１年にカージナルスでメジャーデビュー。持ち前のパワーと卓越した打撃技術で１年目から１０年連続３割、３０本塁打、１００打点をマーク。首位打者１回、最多本塁打２回、最多打点１回。ＭＶＰ３回。カージナルスでは０６年と１１年のワールドチャンピオンに貢献した。メジャー通算成績は現役最多の２８８６試合、打率・２９８、３２５３安打、歴代５位の６６７本塁打、同２位の２１１２打点。

　今季１０年目のトラウトの通算成績は１２７９試合、打率３０６、３１０本塁打、８１５打点、２０１盗塁。最多打点１回、最多盗塁１回、ＭＶＰ３回。

　ともに将来の殿堂入りが確実視されている。