大谷、161キロ剛球とスプリットで全アウト三振 OP戦初登板「すごく楽しかった」

 「オープン戦、アスレチックス3-7エンゼルス」(5日、メサ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)がオープン戦に初登板し、1回2/3を投げて3安打1失点、2四球5三振だった。打者10人に41球を投げ、最速100マイル(約161キロ)の速球と切れ味鋭いフォークで5つのアウトをすべて三振で奪った。

 右前腕部を故障した昨年8月2日のアストロズ戦以来、215日ぶりに実戦のマウンドの立った大谷は初回、先頭のカナを外角直球で見逃し三振。続くアンドルースに浮いたスライダーを左翼線へ二塁打にされた。

 「最初だったので比較的軽くいこう、特にカウント球(ストライクを取りにいく球)は、っていう感じだった」

 いきなり1死二塁のピンチ。投手の本能なのか。3番オルソンに対し、カウント2-2から投じた6球目はこの日最速の100マイル(約161キロ)。外角への快速球に主砲のバットは空を切った。4番チャプマンにはボールが先行して四球を与えたが、最後はモアランドをスプリットで空振り三振に斬って窮地を脱した。

 二回は先頭ロレアーノに再び、浮いたスライダーをとらえられ左中間浅くに落ちる二塁打にされる。続くピンダーからスプリットで空振り三振を奪ったが、ケンプに初球、内角高めの直球を右中間へ運ばれ先制点を許した。9番ガルシアにはフルカウントからスライダーが外れて四球。2人の走者を背負いながらもカナをスプリットで空振り三振。予定された投球数に達し、交代を告げられた。

 アスレチックス主催試合だったが、マウンドを降り、ベンチに下がった時にはスタンドから拍手と歓声。「エンゼルスのファンの方も来ていただいていたので、すごく楽しかった」と感謝した。

 オープン戦初登板を振り返り、「球数をしっかり投げれたのもそうですし、ランナーを背負ったピッチングは実戦しかできないので、そこもできて良かったかなと思います」と大谷。3つの三振を奪ったスプリットを「特に変化が良かった。そこが一番良かった」と収穫に挙げ、この日のテーマだった直球の質については「決めにいったボールが引っかかることが多かった。それはちょっと投げにいくタイミングが早いだけなので、特にランナーを背負っているときに、目線も一回切ってますし、それによって踏み込みのタイミングと(腕を)振るタイミングにずれが出てくるとそういうボールが多くなってくる。特に決めにいったような球っていうのは、もうちょっと力入れてやろうとか、欲を出しがちなので、そういうところでストレートの質っていうのは変わってくるかなと思ってます」と自己分析した。

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