「ア・リーグ地区シリーズ・第５戦、レイズ２－１ヤンキース」（９日、サンディエゴ）

　田中将大投手（３１）が所属するヤンキースはシリーズ２勝３敗でポストシーズン敗退が決まった。七回途中からマウンドに上がった守護神チャプマンが八回に痛恨のソロ被弾で決勝点を許した。筒香嘉智内野手（２７）が所属するレイズは１２年ぶりのリーグ優勝決定シリーズに進出。１０日（日本時間１１日）から１２年ぶりのワールドシリーズ進出を懸けてアストロズと激突する。

　崖っぷちで迎えた前日の第４戦で快勝して迎えた最終決戦。ヤンキースは二回にジャッジの逆方向への豪快な右越え本塁打で１点を先制した。投げては第１戦で勝ち投手になっているエース右腕コールが自身初の中３日の強行日程で登板。初回２死満塁のピンチを見逃し三振で切り抜けると、二回以降も三振ラッシュで四回まで無安打８奪三振の快投を披露した。しかし、１－０の五回２死走者なしの場面で１番メドウズに低めの１５６キロ直球を右越えソロ被弾。この日初めて許した安打で同点とされた。

　同点の七回２死一塁には左のブリットンから左の守護神チャプマンへの継投で勝利への執念を見せる。ところが、八回１死走者なしの場面で途中出場のブロッソーに対し、フルカウントから投じた１０球目、１６１キロ剛球を完璧にとらえられ、勝ち越し被弾。打線は反撃のきっかけをつかむことができないまま、終戦を迎えた。

　なお、レイズの筒香は２試合連続でスタメンを外れ、出場機会はなかった。