ダルビッシュ 日本投手初の最多勝確実!妻の涙で「全てが変わった」復活シーズン白星締め

 「ホワイトソックス0-10カブス」(25日、シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手(34)がホワイトソックス戦に先発し、7回を3安打無失点でリーグ単独トップの8勝目(3敗)を挙げた。日本投手初の最多勝をほぼ手中にした。エンゼルスの大谷翔平投手(26)は4点を追う九回に代打で登場したが、見逃し三振に倒れた。チームも敗れ、プレーオフ進出の可能性が消滅した。

 鮮やかに完全復活を遂げたレギュラーシーズンを白星で締めくくった。ダルビッシュは日本人初の最多勝を確定的にし「短いシーズンだけど、一番のものがあるのは自信になる」と達成感に浸った。

 ここ3試合は配球を読まれて痛打され、勝ち星から見放されていた。登板間の投球練習で修正した速球を多めに使って強力打線を封じ、混戦のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)争いでもアピールした。

 鳴り物入りで移籍した一昨年は右腕の故障でわずか1勝。昨季前半も不振で、15年の肘靱帯(じんたい)再建手術後は苦しむ日々が続いた。

 「去年(前半に)自分の妻(レスリング元世界女王、聖子さん)が『私のせいじゃないか』って泣いてしまった。妻も子どももいるのにちゃんとせなあかんと思った。あれを機に全てが変わった」

 ポストシーズンでも柱に期待される。ワールドシリーズで2戦2敗したドジャース時代の17年の雪辱に向け「シーズンが続くような感じで投げていきたい」と言い切った。

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