レッズ秋山 代打で意地 先発外れ悔しさ胸に猛アピール

 「レッズ7-1タイガース」(24日、シンシナティ)

 日本選手が新型コロナウイルスの影響で約4カ月延期された開幕戦に臨み、相次いで好スタートを切った。西武から移籍のレッズ・秋山翔吾外野手(32)は、六回に代打で初出場して中前適時打を放った。

 秋山は開幕戦の先発から外れた悔しさを胸に、代打での初打席で安打を放ち、意地を示した。六回2死一、二塁の好機にわずか2球で追い込まれながらも「簡単には終われない」と粘り、最後は96マイル(約154キロ)の速球を中前へはじき返した。八回には日本での定位置の中堅ではなく、左翼で好捕を見せた。

 西武で全試合フル出場していた好打者が、日本での不動の地位を捨てた時から困難は覚悟していた。メジャー入りしたのも憧れからではなく、野球の最高峰で「埋もれないようにやれるのかどうか、知りたいというのが大きかった」という。

 当然、現状に甘んずるつもりはない。「アピールしてもっと打席に立たせてもらえるように頑張ろうという気持ちになった。日本では最近なかったこと」。八戸大からプロ入りした9年前のように、再び新人として貪欲に立ち向かう。

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