サイン盗みで初めて選手謝った サイ・ヤング賞左腕カイケル「申し訳なく思っている」

 米大リーグのアストロズが不正なサイン盗みをしていたと認定された2017年から18年途中までの期間に同球団に所属していたダラス・カイケル投手(32)が24日、「このような状況を招いたことを申し訳なく思っている」と述べ、選手として初めて公の場で謝罪した。AP通信などが伝えた。

 現在はホワイトソックスに所属するカイケルはアストロズがワールドシリーズを制した17年のプレーオフで複数の球団が複雑化したサインを使用し、不正が横行していたことを示唆。「当時の球界はそうだった。ルール違反だったかと聞かれれば、そうだった」と話した。

 一方、同じくアストロズに所属し、この問題を告発した現アスレチックスのマイク・ファイアーズ投手(34)は「シーズンに向けて準備するチームを邪魔したくない」と述べ、詳しい説明を避けた。

 大リーグ機構はアストロズがビデオカメラで相手捕手のサインをのぞき見ていたと認定。罰金とドラフト会議の指名権剥奪などの厳しい処分を科した。これを受けて球団はルノー・ゼネラルマネジャーとヒンチ監督を解任した。

 カイケルは12年から18年までアストロズに所属、15年にはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得している。

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