雄星 メジャー初完封!9試合ぶりパパ初星 クイック投法が奏功

 18日ブルージェイズ戦でメジャー初完封を飾り、笑顔を見せる菊池(共同)
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 「ブルージェイズ0-7マリナーズ」(18日、トロント)

 マリナーズの菊池雄星投手(28)がブルージェイズ戦で2安打、1四球8三振でメジャー初完封。6月23日以来の5勝目を挙げ、7月上旬に誕生した第1子に初めて勝利を届けた。エンゼルスの大谷翔平投手(25)はホワイトソックス戦に「3番・指名打者」でフル出場し、7月27日以来の16号2ランを放つなど2安打2打点。連続試合安打をメジャー自己最長の9とした。

 鬱憤(うっぷん)を晴らす快投で敵地のファンを黙らせた。菊池は96球で最後までゼロを並べ、9試合ぶりに勝った。「初回から思い描いた投球ができた。本当にチームにやっと貢献できた」とほっとした表情を浮かべた。

 相手打者を押し込む、高めの直球を軸にした。一回は先頭から2者連続三振で日米通算1000奪三振を達成。スライダー、カーブで緩急をつけ、三塁を踏ませなかった。六回以降は走者さえ許さず「ずっと直球が課題だった。コースも良かったし、カウントも取れた。そこが一番、前回と違う」と手応えを口にした。

 6月に入ると、球威が落ちた。中4、5日の短い登板間隔に、疲労や筋肉の張りが取れなかった。「日本では一回もそういうのを感じたことがない」と状態を維持することにメジャーの壁を痛感していた。

 西武時代と最近の映像を見比べ「いい球を投げたいと、どんどん力んで動きが硬くなっていることに気付いた」と言う。この日はフォームを簡素化するためクイック投法にし「四回くらいから直球のタイミングが合ってきた」と振り返った。

 7月上旬に第1子の長男が誕生した。初めて勝利を届け「ここから残り数試合、強い形で終わって来シーズンにつながるような投球をしたい」と力を込めた。

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