マリナーズ、主砲カノとセーブ王ディアスを放出 メッツとの大型トレード発表

 米大リーグ、マリナーズとメッツが3日(日本時間4日)、2対5の交換トレードを発表し、マリナーズは主砲のロビンソン・カノ内野手(36)と今季セーブ王のエドウィン・ディアス投手(24)の引き換えにジェイ・ブルース外野手(31)とアンソニー・スウォーザック投手(33)のベテラン2人と若手有望株3人を獲得した。

 米メディアによると、マリナーズはカノの残りの契約5年1億2000万ドル(約136億3千万円)の一部を負担する形で2000万ドル(約22億7千万円)をメッツに支払うが、およそ6400万ドル(約72億7千万円)の年俸削減につながるという。

 カノはヤンキース時代の09年にワールドチャンピオンに貢献し、ゴールドグラブ2回、球宴8回など、メジャーを代表する二塁手。打撃タイトルこそないが、メジャー14年の通算成績は2078試合、打率・304、311本塁打、1233打点。13年オフにヤンキースからFAとなり、マリナーズと10年2億4000万ドル(約272億円)の超大型契約を結んだ。今季は薬物規定違反により80試合の出場停止処分を受けるなど、80試合の出場にとどまったが、打率・303、10本塁打、50打点をマークした。

 24歳のディアスは今季メジャー最多、球団新記録となる57セーブをマークし、メジャー屈指のクローザーに成長。球団に4年の保有権がある。

 一方、メッツから放出されるブルースはメジャー11年のベテランで通算成績は打率・247、286本塁打、875打点。昨オフに3年3900万ドル(約44億2千万円)の契約を結んだが、今季は94試合、打率・223、9本塁打、37打点と振るわなかった。来季以降、2年2800万ドル(約31億7千万円)の契約を残している。

 昨オフに2年1400万ドル(約16億円)で合意したスウォーザックの通算成績は316試合、23勝32敗6セーブ、防御率4・30。今季の年俸は550万ドル(約6億2千万円)で29試合、0勝2敗4セーブ、防御率6・15。来季の年俸850万ドル(約9億6千万円)が残っている。

 高年俸のベテラン2人とともにマリナーズへ移籍するのは今年のドラフト1巡目指名のジャレッド・ケレニック外野手(19)とジャスティン・ダン投手(23)、ガーソン・バティスタ投手(23)の3人の若手有望株だ。

 今オフのマリナーズはすでにエース左腕のパクストンをヤンキースへ、正捕手のズニーノらをレイズへ、中継ぎコロメをホワイトソックスへ放出。さらに遊撃手のセグラと中継ぎニカシオをフィリーズへトレードすることで合意していると伝えられているほか、三塁手のシーガーら高年俸の主力選手の移籍話が浮上するなど、積極的にチームの解体、再建を進めている。

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