大谷、2安打にも満足せず「バットの出方次第では本塁打」9月強打者指標はメジャー1位

 「エンゼルス8-1レンジャーズ」(12日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が「4番・指名打者」で出場し、3打数2安打1四球だった。シーズン20度目のマルチ安打で打率は・295。チームは快勝し、勝率を5割に戻した。

 三回の右越え二塁打と七回の右前打で今季20度目のマルチ安打。しかし、試合後の大谷の歯切れは悪かった。

 「きょうの2本に関しては、ちょっと、うーん、思ってるような当たりではない。もうちょっといい、バットの出方次第ではホームランになったりとか、もうちょっといいところに飛んでくれたりとかしてくれると思う。紙一重ではあったかなと思います」。

 1本目の安打はメジャー通算121勝右腕のガヤードから。初回の打席で空振り三振を喫したチェンジアップを2球連続で見きわめてツーボールにした後、内角145キロスライダーを鋭く振り抜いた。

 時速174キロ、飛距離110メートルの強烈な打球だったが、「飛んだところはよかったですけど、ちょっと詰まってたので捕られるかなと思ってました」と大谷。イメージどおりの打球ではなかったことを明かす一方で初球に手を出さなかったことには「ああいうきわどいところは審判によっても(判定が)多少変わってきますし、ピッチャーからしたら振ってほしいところとは思うので、そこをしっかり我慢するということは、たとえストライクを取られたとしても(バットは)止まるところかなとは思ってます」と、投手心理を交えながら振り返った。

 2安打目は中継ぎ右腕バトラーから。初球、甘く入った151キロ直球をとらえ、シフトを敷いて狭くなった一、二塁間を破った。相手は8月18日の初対戦で初球を中越え本塁打にしている同じ投手。時速175キロの強烈な打球だったが、こちらも思っているような当たりではなかったようだ。

 この二塁打で今季の長打は40本になった。1年目の日本選手では青木(ブルワーズ、51本)以来、7人目の快記録。シーズン全79安打の過半数が長打でその内訳は二塁打と本塁打がそれぞれ19本、三塁打が2本。規定打席には達していないが、長打率・593はア・リーグではマルティネス(レッドソックス、・629)、ベッツ(レッドソックス、・627)、同僚のトラウト(・614)に次いで4位に相当する。

 9月8試合の打率は・448(29打数13安打)。強打者の指標でもあるOPS(出塁率プラス長打率)1・571は堂々のメジャー1位(12打数以上)の数字だ。

「しっかり自分のタイミングで打席に入れてますし、自分のやりたいアプローチの仕方ができている打席が多いと思います」。

 残り16試合。大谷の勢いはさらに加速する。

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