大谷に特大弾浴びたホ軍の“大谷封じ”の合言葉「内角高めの速球」

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が23日(日本時間24日)のホワイトソックス戦で四回に8号ソロを放った。8日のドジャース戦以来9戦23打席ぶり、後半戦初となる一撃は飛距離132・6メートルの特大弾だった。強烈な一撃を浴びたルーカス・ジオリト投手(24)が大谷との3打席を振り返った。

 生まれた年は大谷と同じ1994年。誕生日は9日違いのジオリトは高校時代からその名を全米にとどろかせていた。3年時の12年に行われたU18世界選手権には米国代表に選出されるはずだったが、3月に右肘靭帯断裂で手術を受けたため断念。それでもその年のドラフトでナショナルズから1巡目、全体16番目で指名を受けたのは逸材の証し。二刀流・大谷に「ものすごく興味がある」と話す右腕は、その大会に日本代表の一員として大谷が出場していたと聞かされると、「運が悪かった。当時の彼を見たかった」と残念がった。

 楽しみにしていた大谷との初対決。最初の打席は二回だった。初球に投げ込んだのは150キロのシンカー。やや高めに浮いた動くボールがファウルになった後、148キロ直球が内角低めに外れてカウント1-1。3球目は捕手スミスのサインどおり、内角へ151キロの直球を投げたつもりが、「少し中に入ってしまった」。それを大谷が逃すはずがない。角度がついた打球を見て、「平凡な左飛に打ち取ったと思った」とジオリト。しかし、打球がなかなか落ちてこない。左翼手の捕球地点はフェンス手前のアンツーカー。「アウトになってよかった」。胸をなでおろす仕草をしてみせた。

 そのパワーを再び、思い知らされたのは四回の第2打席だ。2球連続で変化球がボールになった後、内角高めへの150キロシンカーがファウルに。カウント2-1。「あの打席で大きなミスをしてしまった」と顔をしかめたのは続く4球目。捕手のサインは「内角高めの速球」だったが、首を振って151キロのシンカーを外角へ。「低めに沈んでくれたらよかったんだけど、高めに浮いてしまった」。大谷が最も力を発揮するコース。快音とともにはじかれた打球はセンター方向へほぼ一直線に伸びる。初速173キロ、飛距離132・6メートル。「彼は完璧なスイングでボールを破壊した。脱帽するしかなかった」。マウンド上から心の中で敬意を表した。

 大谷との対戦を振り返る中でジオリトは何度も「内角」という言葉を口にした。ホワイトソックスの関係者によると、「大谷が苦手にしているのは内角高めの速い球というスカウティングレポートが届いていた」とのこと。大谷封じの合言葉は『内角高めの速球』。そして、内野陣は大谷が打席に入ると、二塁手は一、二塁間を締め、遊撃手は二塁ベースの右側後方へ移動。三塁手は三遊間に動き、三塁線側をがら空きにするが、セーフティバントを警戒して浅く守る“大谷シフト”を敷いた。

 最後の対戦となった六回の第3打席。「とにかく内角を突くことだけを考えた。速球だけではなく、変化球もすべてインサイドに投げることを心掛けました」。その言葉どおり、初球、135キロスライダーは内角へのストライク。2球目、捕手に要求されたとおり、内角高めへ148キロのフォーシームを投げ込むと、詰まり気味の飛球が高々と舞い上がり、左翼手のグラブに収まった。「最後は同じミスをしなかった。2打席目で投げたかったコースにしっかり投げることができた」と満足感を漂わせた。

 マウンド上から見た大谷の印象。「常に正しいスイングをしていた。ストライクゾーンの空間をしっかり使ってボールをとらえようとしていた。そして、あのパワー。スイングや見た目からは予想できないパワーだった。第1打席が好例です。上がりすぎたように見えた打球があそこまで伸びた。トラウトの三回の打席で僕はチェンジアップで芯を外したつもりでしたが、打球はフェンス手前まで飛んだ。大谷にも同じことが言えますね」と言った。

 大谷に豪快な一発を浴びた後、五回以降は七回途中で降板するまで1安打無失点と好投し、7勝目を挙げたジオリト。大谷と次回の対戦が実現するとすれば、9月7日からの3連戦だ。「大谷にものすごく興味がある」と言うだけあってそのピッチングもすでに映像でチェック済み。「あのスプリットはとんでもない。次は彼の投球を実際に見たいですね」。打者・大谷との再対決、そして、投手・大谷との投げ合いを心待ちにしていた。

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