マエケン 大谷との初対決は2打数無安打で完勝 6勝目の権利もつかむ
「エンゼルス-ドジャース」(7日、アナハイム)
ドジャースの前田健太投手(30)が、大谷翔平投手(24)とメジャー初対決。六回途中1失点で6勝目の権利を得て降板し、貫禄を示した。
立ち上がりから直球、多彩な変化球ともに切れ、制球が抜群。序盤3イニングはパーフェクトに抑え、四回1死からシモンズに二塁打を打たれたが、トラウト、アップトンを連続三振に仕留めた。
注目された大谷との対決も、2打席目までは完璧に封じた。第1打席は直球2球で追い込み、低めのチェンジアップで空振り三振。第2打席も緩急を駆使してタイミングを狂わし、4球目の内角直球で遊飛に打ち取った。
悔やまれるのは2点リードの六回、2死満塁、カウント2ボール。ノーワインドアップから3球目の投球動作に入ったが、スタートを切ろうとした三塁走者の動きに惑わされ、とっさに本塁へ投球。この際、プレートから軸足を動かしてしまいボークを宣告された。
今季は試合前まで5勝5敗、防御率3・36。6月14日のレンジャース戦から3連勝を飾るなど、調子が徐々に上昇。前回1日のロッキーズ戦では敗戦投手となったが、7回5安打3失点と先発の役割は果たしていた。
この日の日中最高気温45度で午後7時の試合開始時でも42度。“高温注意報”が発令される異常気象の中、圧巻の投球で存在感を示した。