大谷「あの場面は真っすぐしかない」“消去法”の163キロ直球でピンチ脱出
「タイガース6-1エンゼルス」(30日、デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)は5回3安打1失点と好投したが、勝敗はつかなかった。五回終了時の投球数は83だったが、六回途中に2度目の降雨中断に見舞われ、交代を余儀なくされた。
10日ぶりのマウンドは立ち上がりから制球に苦しんだ。初回。2四球から適時打を浴びて先制点を与えた。「投げ心地もあまりよくないですし、自分の思ったように動けてないというのはあった」。費やした23球のうちストライクは12球。味方の攻撃中にベンチ裏で投球フォームの確認などをして修正を図った。
二回は三者凡退。三回は1死から二塁打を許したが後続をピシャリ。四回も3人で片付けた。尻上がりに調子を上げていく中、新たな試練が訪れる。四回終了後に1度目の降雨中断。23分後に試合は再開されたが、大谷は「最初は1時間以上中断するんじゃないかっていう感じだったので、着替えて、気持ちも切って2回目の先発に行くというぐらいの気持ちでいこうと思っていた」と振り返った。
大谷がギアを上げたのは、この日最大のピンチとなった1-1の五回2死二、三塁の場面だ。3番キャンデラリオに対し、カウント2-2からの5球目。大谷が選択したのはフォーシームだった。
「正直、今日は真っすぐはよくなかったんですが、あの場面は真っすぐしかないのかな、と。フォークも打たれてましたし、浮いていたので、どれもよくない中で最終的に何を投げるかと思った時にやっぱり真っすぐの方が(打ち取る)確率が高いと思った。しっかり投げ切れればいいんじゃないかなと思ってました」。
消去法で選択した直球は、移籍後最速となる101・1マイル(約163キロ)を計時。力なく弾む打球を自ら処理して打者走者にタッチしてグラブを高々と掲げた。
試合後の大谷は敗戦に悔しさをにじませながら「初回から苦しかったですけど、なんとかゲーム自体は作っていけたと思う。悪いなりにしっかり作れたことはシーズンを通してみたらいいことなんじゃないかなと思います」と収穫を口にした。

