大谷、2度の雨天中断で5勝目お預け 5回1失点メジャー自己最速163キロをマーク

タイガース戦の4回を終え降雨のため試合が中断、ベンチでソーシア監督(左)らと話すエンゼルス・大谷=デトロイト(共同)
2枚

 「タイガース6-1エンゼルス」(30日、デトロイト)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が、8度目の登板。メジャー自己最速163キロをマークするなど、5回3安打5奪三振1失点と好投した。

 試合は2度の雨天中断があり、大谷は83球で降板。勝ち負けはつかず、5勝目はお預けとなった。大谷降板後の六回にエンゼルスは投手陣が崩れ、一挙5失点。反撃もできず、そのまま敗れた。

 雨にたたられた。突然降り出した雨の影響で、四回終了後に23分間の中断。大谷は五回も続投し、無失点に抑えたが、1-1で迎えた六回表に再び41分間の中断。その裏、再び肩を作り直す影響を考慮され、大谷がマウンドに上がることはなかった。

 消化不良の一戦となったが、大谷の高い能力が改めて証明された一戦となった。中断の影響が懸念された五回もマウンドへ。8番からの相手打線を空振り三振、中飛に抑え、簡単に2死を奪った。その後、四球、左翼線二塁打で2死二、三塁のピンチ。だが、3番キャンデラリオを迎えて力を入れ、2ボール1ストライクからの4球目に最速160キロを計測。5球目は163キロ(101・1マイル)で投ゴロに抑えた。

 4月23日のアストロズ戦でも同じく163キロを計測しているが、この時は正確には101マイル。0・1マイルを更新し、メジャー自己最速となった。大谷は日本ではNPB史上最速の165キロを計測している。

 修正能力も光った。中9日での登板は立ち上がり、指に引っかかる場面が目立ち、制球が不安定。2四球で2死一、二塁のピンチを招き、5番グッドラムに先制の中前適時打を許した。

 だが、二回以降は立ち直り、わずか10球で三者凡退。三、四回も無失点に抑えた。スプリットが不調だったが、中盤からはカーブで効果的にカウントを稼ぎ、スライダーを低めに集めた。球種別では直球36球、スライダー22球、スプリット18球、カーブ7球だった。

 この試合、タイガースの主砲カブレラは故障者リストに入っているため、大谷との対戦は実現しなかった。

 2度目の試合再開直前には水鳥がグラウンド内に迷い込み、係員が走って追いかける“珍事”も発生。一度は飛び立ったがグラウンドのフェンスに衝突し、力なく客席に落下した。その後、ファンに抱きかかえられ、救出された。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス