エンゼルス・大谷、4度目マルチ安打もチームは4連敗で首位陥落

 「エンゼルス1ー8ジャイアンツ」(20日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が「6番・指名打者」で出場し、4打数2安打。13日のロイヤルズ戦以来、打者出場2試合ぶり、今季4度目のマルチ安打で打率を・342とした。チームは今季ワーストを更新する4連敗でア・リーグ西地区首位から陥落した。

 6日ぶりに打者として出場し、打順を初めて6番まで上げた前日のレッドソックス戦は4打数無安打で開幕から続いていたスタメン連続安打試合が7でストップ。全打席で走者を置きながら3打席連続空振り三振を喫するなど、見せ場を作ることはできなかった。

 2戦連続で6番に入ったこの日の相手先発は長身右腕のサマージャ。1点を追う二回2死走者なしの第1打席はカウント1-2と追い込まれながら独特の軌道で落ちる127キロのナックルカーブを巧みなバットコントロールで中前へはじき返した。

 対戦相手のジャイアンツは、昨年12月に大谷が最終面談をした7球団の中の一つ。試合前のベンチで日米メディアの取材に応じたボウチー監督は「ここまでは本当にいい働きをしているし、プレーも素晴らしい」と好スタートを切った23歳を高く評価。大きな注目を集めている二刀流選手としての能力にも触れ、「アスリートとして驚くべきものを持っている。地元アナハイムだけでなく、野球界が興奮している」と話した。

 0-1の四回2死走者なしの打席は左飛。カウント1-1から内寄り148キロ直球を打ち上げた。

 味方先発ヒーニーは四回までソロ1本の1失点だったが、五回に2本塁打を浴びて7失点KO。3連敗を喫した前カードのレッドソックス戦同様、早くも一方的な展開となった。0-7の六回2死走者なしの大谷の打席は2番手右腕モロンタに対し、ワンボールから外寄り153キロを打ったが、力のない打球で左飛に倒れた。

 勝利への執念を見せたのは1-8の九回の打席だ。先頭で4番手左腕オスイッチの初球、内角高めのボール気味の151キロ直球を叩きつけて右前打。狭い一、二塁間を破る一打でマルチ安打をマークした。

 エンゼルス打線は八回に主砲トラウトのリーグ最多7号ソロで1点を取るのがやっと。投打の歯車がまったくかみ合わず、今季ワーストを更新する4連敗。4連勝を飾ったアストロズにア・リーグ西地区首位の座を明け渡した。

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