大谷2戦連発 サイ・ヤング賞撃ち!前夜の“放置プレー”一転祝福の嵐

 「エンゼルス3-2インディアンス」(4日、アナハイム)

 メジャー屈指の右腕を粉砕した。エンゼルスの大谷翔平投手(23)が4日、アナハイムでのインディアンス戦に「8番・DH」で出場し、2試合連続の2号本塁打を放った。五回、昨季サイ・ヤング賞に輝いたコリー・クルバーから中堅左に同点2ラン。本拠地デビューからの2戦連発は新人では球団史上初の快挙だ。この日2安打で2試合連続のマルチ安打もマークし、勝利に貢献した。

 23歳がまたドでかいことをやってのけた。メジャー最強右腕を打ち砕き、新人では球団史上初となる本拠地デビューから2試合連続本塁打。「そういう予測はしてなかった。出来過ぎじゃないかなと思います」。前夜の“放置プレー”から一転、ベンチに戻ると待っていたのはみんなの笑顔。祝福の嵐に、大谷が身を委ねた。

 勝利への執念は2点を追う五回2死だ。チーム初安打となるバント安打で出塁したシモンズを二塁に置いた打席。大谷の頭にあったのは走者をかえすチーム打撃だ。カウント1-1から外寄り148キロ直球をはじき返す。「確信はなかった。なんとか越えてくれてよかった」。飛距離122メートル。大谷の代名詞でもある左中間方向への豪快な一撃だった。

 マウンド上のクルバーは因縁の相手だった。先月14日のオープン戦では執ような内角攻めに翻ろうされた。この日の三回の第1打席でも見逃し三振を喫していた。

 だが次の打席で、たまりにたまったうっぷんを晴らす、最高の結果を出した。ソーシア監督から「ビッグパワーを見せてくれた」と殊勲の一打を称えられたが、大谷は「極端に投げミスが少ない。たまたま僕の打席で投げミスがあった。その球をしっかり打てたのはラッキーだった」と相手への敬意を忘れなかった。

 延長十回の打席では抑えのアレンから中前打を放って2戦連続複数安打をマークした。デビューから3試合で5打点、12塁打はいずれも79年のボビー・クラーク以来39年ぶりとなる球団タイ記録だ。

 「まだ始まったばかり。もしかしたら次の試合から打てなくなるかもしれない。できることはチームが勝てるように1試合1試合頑張ることだと思う」

 決しておごる態度を見せない大谷。これでチームも開幕2カードで5勝2敗。二刀流がチームの原動力になっていることは言うまでもない。

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