大谷、サイ・ヤング賞右腕から2戦連続本塁打 チームは延長13回サヨナラ勝ち

インディアンス戦の5回、2試合連続本塁打となる2ランを放つエンゼルス・大谷。投手クルバー=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス3-2インディアンス」(4日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が「8番・指名打者」で出場し、2戦連続本塁打を含む5打数2安打2打点。打者としては開幕から3戦連続安打をマークし、打率を・429(14打数6安打)とした。

 14、17年のサイ・ヤング賞右腕、クルバーとの公式戦初対決。前夜の試合でメジャー第1号を含む3安打3打点の大谷は三回の第1打席で見逃し三振だった。外角146キロのシンカー、外角142キロカットボールのストライクを連続で見送り、追い込まれた後、内寄り148キロシンカーをファウルにしたが、4球目、外角いっぱいに入った148キロフォーシームを見送った。

 3月14日のオープン戦では2打席対戦して死球と二飛。このまま黙っているわけにはいかない。2点ビハインドの五回1死からシモンズが三塁バント安打でチーム初安打をもぎ取ると、2死二塁のチャンスに打席が巡る。カウント1-1から外角148キロ速球を振り抜くと、打球は左中間フェンスをギリギリに越える同点2ランとなった。

 メジャー初本塁打を放った前夜はベンチに戻ると、同僚たちがメジャーの慣例にならって完全無視したが、この日は全員が満面笑みでハイタッチ。起死回生の同点弾に大盛り上がりだった。

 八回は中継ぎ左腕のミラーに二ゴロに仕留められたが、延長10回に先頭で抑えのアレンから中前打。フルカウントからの7球目、151キロ直球を叩くと大きく跳ねた打球がセンターへ抜けた。延長十一回の打席は左腕、オルソンの初球を打って一ゴロだった。

 チームは延長十三回にコザートが左越え2号ソロを放ってサヨナラ勝ち。開幕7試合で5勝2敗とした。

 この日はナイトゲーム明けのデーゲームだったため、選手たちの疲労を考慮して試合前のチーム練習はなかった。しかし、8日(日本時間9日)のアスレチックス戦で今季2度目の先発が決まっている大谷はキャッチボールの後、ブルペンに入って15球。さらに本番で投げるマウンドにも立ってシャドーピッチングを繰り返し、感覚を確かめた。

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