大谷「不安なく入る年はなかった」2回途中7失点炎上も開幕メジャー見据える

 試合前にフィールドでファンにサインをする大谷(撮影・小林信行)
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 「オープン戦、エンゼルスーロッキーズ」(16日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は先発で1回1/3を投げて7安打7失点、2四死球、3奪三振。昨季のリーグ最高打率を誇る強力打線を相手に予定された75球を投げ切ることなく、50球で強制降板となった。

 実戦4度目で初めてメジャー選手が並ぶ打線に投げて大谷。初回は先頭に四球を与えるなど、1死一、三塁のピンチを背負ったが、4番ストーリーを渡米後最速の158キロ直球で空振り三振に仕留めるなど後続をピシャリ。切れ味鋭いスライダーにはスタンドから何度もため息が漏れた。

 ところが、二回にピッチングが一変する。先頭デズモンドにツーボールから甘く入った153キロ直球を左翼芝生席最深部に運ばれる。マウンドで唇を噛み、悔しさをにじませた。

 新しいイニングの先頭に被弾するのは、実戦初登板となった2月24日のブルワーズ戦と同じ展開。この日は前回の反省を生かし、味方の攻撃中にベンチ裏でネットスローを行うなどして体を動かしたはずだが、「1イニング目より腕をしっかり振れてなかった」と大谷。続くアイアネッタにはスライダーが抜けて死球にすると、そこから4連続単打でさらに3点を失った。打ち取ったような当たりが野手の間を抜けたり、落ちたりした結果には「投げ切っても振り切られている。しっかり腕を振ることによって押し切れれば、いい形にできたと思う」と振り返った。

 1死も獲れずに4失点。無死一、二塁の場面では15、16年に本塁打と打点のタイトルを獲得しているアレナドにフルカウントからの低め151キロ直球を左越え3ラン。マウンド上の大谷が打球の行方を確認しようともしなかった完璧な一撃だった。

 全50球の内訳は直球30球、スライダー15球、フォーク2球、カーブ3球。降板直前の打者をフォークで空振り三振に仕留めたが、日本で決め球として使っていた落ちるボールの割合が少ない点には「今、フォークボールを引っかけてるのでそこが計算できていない。もうちょっと練習する必要がある」と説明した。

 メジャーの洗礼を浴びた2回途中7失点KO。2つの練習試合を含めると、ここまで実戦4試合、8回1/3を投げて17失点。米メディアの記者からは「開幕マイナーの可能性は頭にあるか」との辛らつな質問が飛んだが、大谷は「今の段階ではそれはあまり考えてない」ときっぱり。13日後の開幕に向けて調整できる自信を問われると「しっかり仕上げたいなと思っています。不安なく入るシーズンは今までもなかったので、今年もある程度はそういうものはあるんだろうなと思ってますけど、課題を1つでもつぶしながら開幕に入っていければと思います」と前を見据えて話した。

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