エンゼルス・大谷 初実戦で被弾 スタンド物足りない空気も「すごい楽しかった」

 2回、ブロクストン(右奥)に本塁打を浴びたエンゼルス・大谷(共同)
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 「オープン戦、エンゼルス6-5ブルワーズ」(24日、テンピ)

 ざわついた。注目の初実戦。エンゼルスの大谷翔平投手(23)がブルワーズとのオープン戦に先発したが、押し寄せた観客が制球に苦しむ右腕に敏感に反応した。「COME ON!(しっかりしろ!)」「ALLRIGHT、SHOHEI(大丈夫だ、翔平)」。予定の2回を投げ切れずに1回1/3を2失点で降板。スタンドに物足りない空気が漂った。

 昨年10月以来、右足首の手術後初となる実戦マウンド。「自然体で入ることができました」。3番・チョイへの初球はこの日最速の156キロを計測。空振り三振を奪った138キロフォーク、左打者への内角低めに決めた112キロカーブで客席をどよめかせた。

 しかし思い通りの投球ができない。湿度21%。滑るボールにアリゾナ特有の乾燥が追い打ちを掛けた。初めて立ったマウンドへの違和感もあった。味方が攻撃中のキャッチボールも禁じられた。二回の先頭に144キロ直球を豪快に左翼席へ運ばれ、「すごく勉強になった」と振り返った。

 ただソーシア監督は「前に進んでいる。いい兆候もあった」と一定の評価を与えた。大谷も「内容はともかくとしてすごい楽しかったです」と振り返り、「例年どおりの感じかなと思っています」と淡々。“ショウ・タイム”は始まったばかり。早ければ26日(日本時間27日)に指名打者として“打者・大谷”がデビューする。

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