マー君PO初勝利 7回無失点「自分自身を褒めたい」

 「ア・リーグ地区シリーズ第3戦、ヤンキース1-0インディアンス」(8日、ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(28)がインディアンスとのア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)の第3戦に先発し、7回を3安打無失点でプレーオフ初勝利を挙げた。チームは戦績を1勝2敗とした。ヤンキースの日本投手がポストシーズンで白星を挙げるのは初めてで、先発して勝利投手になったのはレッドソックスの松坂大輔(現ソフトバンク)、ドジャースの黒田博樹に続いて3人目。レッドソックス(東地区)はアストロズ(西地区)に10-3で勝ち、1勝目(2敗)を挙げた。

 ヤンキースにとって、負ければ敗退という一戦だった。それでも田中は「おいしい場面。こういう状況でやることが選手としての喜びでもある」と重圧を力に変える。リーグ最高勝率の強力打線を七回まで無得点に封じてのプレーオフ初勝利。「自分自身を褒めたい」と満足感に浸った。

 直球が走ったことで、変化球も鋭さを増す。初めてピンチを招いた四回1死三塁では、3番ラミレスに低めの球を振らせ、ブルースも同じくスプリットで連続三振に。雄たけびを上げて感情を爆発させた。

 七回に先頭のバードがリーグ屈指の救援左腕ミラーから右翼席へ価値ある先制ソロ。この1点を継投で守った。ジラルディ監督は「田中はこれ以上ないくらいの投球だった」と賛辞を贈る。

 2年前のワイルドカードゲームでは5回2失点で敗れ、地区シリーズに導けなかった。窮地のチームを救う1勝は、ヤンキースの日本投手としてはポストシーズン初白星。「こういう試合で投げて勝つために、ここに来たと思っている」とプライドをにじませた。

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