ダルビッシュ複雑?ドジャース移籍 期限ギリギリの電撃トレード

 レンジャーズのエース、ダルビッシュ有投手(30)がマイナーの3選手との交換でドジャースに移籍したと7月31日、両球団が発表した。アストロズの青木宣親外野手(35)のブルージェイズへの移籍も決定。米大リーグは同日、当該球団の合意だけで成立するトレードの最終期限を迎え、日本選手2人が駆け込みで他球団に移った。

 レンジャーズからドジャースへの移籍が決まったダルビッシュは複雑な面持ちで記者会見に臨んだ。トレードが成立したのは期限の米東部時間7月31日午後4時(日本時間8月1日午前5時)の直前。その前段階で見通しを伝えられたそうで「心の準備はしていた」と言うものの表情は硬かった。

 大リーグでは駆け込みのトレードは珍しくないとはいえ、約5年半所属した球団を突如去ることとなった。残留したかったか、移籍を前向きに捉えるのかと問われると「僕がどう思うかというより、トレードと言われたら行くしかないし、それに対してプロとして適応するだけ」と気丈に語った。

 ドジャースには前田がおり、現在メジャー最高勝率でナ・リーグ西地区を独走している。「一番勝っているチームから欲しいと言われてすごく光栄です」と高評価は素直に喜んだ。

 地元紙からはオフにレンジャーズと再契約する可能性を問われた。「そこは契約ごと。ちゃんといろんなチームと話をするつもりだから、まだ何も言えない」ときっぱり。エースを失うことになったバニスター監督は「彼には幸運を祈り、記憶に残るようなすごいことを成し遂げてこいと伝えた」と激励したことを明らかにした。

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