イチロー凱旋弾捕球の観客「最高の気分です」お返しにサイン入りバットもらう
「マリナーズ10-5マーリンズ」(19日、シアトル)
マーリンズのイチロー外野手(43)は「9番・右翼」で出場し、今季1号を含む4打数2安打1打点。出場8試合14打席ぶりのヒットなった四回の左前打と合わせ、今季初のマルチ安打でメジャー通算3033安打とした。メジャー1年目の01年から12年途中までプレーした古巣との今季最後の試合で快音を連発し、敵地ファンを熱狂させた。
右中間席最前列に飛び込んだイチローの今季第1号。シリーズ最終戦、最後の打席となった九回にイチローが放った一撃をキャッチしたのはケビン・シャノンさん(57)だった。
「最高の気分です」
開口一番、そう言ったシャノンさんは「ボールがこっちに向かってきて緊張しましたが、全力で捕りに行きました。ぎりぎりフェンスを越えたところをグローブで捕りました」と顔を紅潮させながらその瞬間を振り返った。
シアトル在住。これまで多くのホームランボールを捕ってきたが、イチローのものは初めてだとか。メジャー通算115本目、マリナーズの本拠地、セーフコ・フィールドでは13年5月10日以来4年ぶり、54本目となる本塁打。ボールと引き換えにサイン入りバットをもらったシャノンさんは「野球が大好きできょうはイチローのプレーを見に来たので本当に運がよかった」とうれしそうに話した。