ダル開幕、7回途中、5四球4失点 勝利投手権利も2番手打たれ消える

 「レンジャーズ5-8インディアンス」(3日、アーリントン)

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)がインディアンス戦でメジャー自身初の開幕投手を務め、6回1/3を4安打4失点、4三振5四球だった。勝利投手の権利を持って降板したが、2番手が追い付かれて勝敗は付かなかった。

 特大の星条旗がグラウンドを覆い、ジェット機が上空を飛び交う。赤、青、白のチームカラーで埋まったスタンドが独特の雰囲気を醸し出す中、ダルビッシュは七回途中までを4安打4失点。メジャー6年目で迎えた初の開幕マウンドで、快投とはいかなかった。

 「開幕で投げるつもりでいない」との自然体は貫けたというが、結果は伴わなかった。キャンプでは伸びていた髪を短く切りそろえた姿で、序盤から飛ばす。150キロ台後半を何度も計測する一方、5四球。5-1の四回に5番ラミレスに2ランを浴び、七回に2個目の暴投で1点を失ったところで交代を告げられる。2番手が八回に追い付かれて白星もお預けとなり「球がばらつき、ストライクを取るのに苦労した」と振り返った。

 一昨年の3月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術を受けた。1年以上に及ぶリハビリに耐えて初の大役を勝ち取り「手術した時は2年後にそうなるとは思っていなかった。よく帰ってこられたなと思う」と感慨を口にする。6年契約最終年のシーズンは、ほろ苦く幕を開けた。

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