イチロー、1安打「最後のちょっとはなかなか進まない」

しなやかなフォームで守備に就くイチロー(撮影・小林信行)
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 「オープン戦、マーリンズ6-2メッツ」(15日、ジュピター)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は「2番・右翼」で出場し、3打数1安打。予定通り、3打席に立った後、六回の守備で交代した。

 初回無死二塁の打席は先発右腕、ハービーに対し、カウント2-1から148キロ速球を打って二ゴロ。二塁走者を三塁に進め、先制点につなげた。三回は先頭で空振り三振。初球の134キロチェンジアップと3球目の150キロ直球をファウルにし、カウント1-2と追い込まれた後、129キロカーブにバットは空を切った。五回は先頭で右腕のモンテロから中前打。初球、内寄りの148キロ直球をセンターへ鋭くはじき返した。

 オープン戦出場7試合目。2月下旬に同僚と交錯した後、腰の状態を不安視しながらプレーしているが、12日のカージナルス戦で一塁内野安打を記録した時の一塁までの到達時間は左打者の平均を上回る4・0秒。「バカにならない」と話していたベンチから守備位置まで約60メートルの距離を走る姿にも本来の躍動感、しなやかさが戻ってきた。

 それでも試合後のイチローは「なかなかそこからは進まないですよ。最後のちょっとはなかなか進まない」とまだ万全ではない様子。ただ、全体練習に復帰した今月2日に「80(8割)くらいに思っておいた方が安全」と表現した体の状態が現在は「最後のちょっと」のところまで回復したと前向きにとらえることもできる。

 イチローにとって不可欠な初動負荷マシンや、愛用するシューズを開発、製造している「ワールドウィングエンタープライズ」の小山裕史代表が12日にキャンプ地入り。イチローの体を知り尽くす同氏が日々、状態をチェックしている。

 4月3日の開幕戦まで約3週間。イチローがマイペースで仕上げていく。

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