イチロー、メジャー全球場制覇 レ軍本拠地で自己初ヒットを記録
「レッズ6-3マーリンズ」(16日、シンシナティ)
マーリンズのイチロー外野手(42)がレッズ戦に「6番・右翼」で出場し、4打数1安打。メジャー通算3004安打で打率を・309とした。九回の打席で敵地グレート・アメリカン・ボールパークで初めて安打を放ち、メジャー全30球団の本拠地で安打を記録した。
左の内転筋痛で故障者リスト入りした主砲、スタントンに代わって3試合連続でスタメンで起用されたイチロー。初回の打席は初対戦の右腕、デスクラファニーに空振り三振。フルカウントからの9球目、内角低め142キロスライダーにバットは空を切った。
3点ビハインドの四回は先頭で三飛。ツーボールからの3球目、ボール気味の内角高め148キロ速球を打ち上げた。六回2死無走者の打席もツーボールからの3球目、ボール気味の内角高めの148キロ速球を打ち上げて遊飛だった。
3-6の九回は先頭で右翼線三塁打。中継ぎ左腕、シングラニに対し、ワンストライクからの2球目、内角高めの151キロを右翼線へ鋭く弾き返し、滑り込むことなく三塁を陥れた。
今季16年目のイチローはここまでメジャー新旧39球場でプレー(12年の日本開幕戦の東京ドームと今季の米軍基地フォートブラッグは含まず)。レッズの本拠地はこの日の3打席目まで10打席無安打だった。
最も多く安打を放っている球場は、01年から12年途中まで所属したマリナーズの本拠地、セーフコフィールドで1238本。最も相性がいいのは、アストロズのミニッツメードパークで打率・528(36打数19安打)。
試合は、マーリンズの先発ウレイナが1点リードの初回2死満塁から押し出し四球で同点にされた直後に満塁弾を浴びる最悪の展開。主砲スタントンを欠く打線は3点差に詰め寄るのがやっとだった。