マー君手術後初実戦 無失点で開幕当確

 ヤンキースの田中将大投手(27)が6日、フロリダ州クリアウオーターで行われたフィリーズ戦で昨年10月の右肘手術後初めて実戦登板し、先発で2回を2安打無失点、2三振と好投した。ジラルディ監督は田中の調整が順調に進めば、2年連続の開幕投手に起用することを示唆した。

 開幕投手候補の筆頭に挙がる田中が昨年の右肘手術以来、初めての実戦登板を果たした。フィリーズとのオープン戦に先発。2回を2安打無得点に抑え「しっかり力んで投げることができた。去年よりもいい」と前向きな言葉を並べた。

 最速で92マイル(約148キロ)をマークし、中軸からスプリットで三振を奪う。2年連続の大役に向け、上々の滑り出しだ。好投した田中について、ジラルディ監督は「彼の投球や体調を見ていかないといけない」としつつも「(昨季)プレーオフの最初の試合で投げている。われわれの先発陣の中で1番手」と開幕の最有力候補であることを認め、「今の状態に満足している」とうなずく。

 昨季終了後に内視鏡で右肘の骨片を取り除き、慎重にキャンプをスタートさせた。当初は視界不良だった今季初戦の4月4日も、着実に状態を上げている今、「少しピントが合ってきている」と田中は言う。開幕投手についても「そこは一番目指して調整していかないといけない」とエースとしての自覚をにじませる。

 2年連続となれば、日本選手では2003、04年の野茂以来になる。昨季は負け投手。リベンジの舞台まで、あと1カ月ほどだ。

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