カージナルスは１１日、昨季まで阪神の抑え投手として活躍した韓国出身の呉昇桓投手（３３）の獲得を発表した。契約は１年で２０１７年は球団が契約選択権を持つ。背番号は２６。

　呉昇桓は同日に本拠地セントルイスで入団会見に臨み、球団公式サイトに「夢がかなった。新しい環境ややりがいを探していた」と意気込みを語った。昨季４８セーブを挙げた抑えのローゼンタルにつなぐ試合の終盤を任される見通し。

　同投手はマカオでカジノに興じたとして韓国検察から単純賭博罪で起訴され、罰金の略式命令を受けた。阪神は昨年末に捜査段階で再契約交渉を打ち切った。韓国プロ野球に復帰する場合、１年目の公式戦の半数が出場停止となる制裁が決まっていた。

　呉昇桓は韓国プロ野球で歴代最多の通算２７７セーブを挙げて１４年に阪神に移籍。昨季まで２年連続で最多セーブに輝いた。日本での通算成績は１２７試合で４勝７敗８０セーブ、防御率２・２５。