ダル右肘手術決断…今季登板は絶望に

 レンジャーズは右肘の内側側副靱帯(じんたい)を損傷したダルビッシュ有投手(28)が17日にフロリダ州の病院で通称トミー・ジョン手術と呼ばれる靱帯修復手術を受けると発表した。一般的に復帰まで1年以上を要するため、今季中の登板は絶望となった。ダルビッシュはアリゾナ州サプライズのキャンプ地で会見し、長期離脱を余儀なくされる手術について前向きにとらえた。

 野球人生の大きな転機となる右肘手術の決断。ダルビッシュの様子は普段と変わらなかった。「自分でポジティブに何ができるのか、それを考えて前を向くことしか考えてない」とプラスに捉える姿勢を示した。

 1週間前の精密検査後にチームの医師から手術を勧められた時、すでに気持ちを固めていた。靱帯はすり減っている状態といい「切れたときに来年のシーズンがなくなってしまう。そのリスクを回避するための手術」と説明した。

 同僚の藤川やレッドソックス・田沢らを執刀した権威、ジェームズ・アンドルーズ医師が手術を担当。シーズン中は本拠地テキサス州アーリントンでリハビリを行う予定だ。

 「手術(やリハビリ)の過程もこれから伝えていくこともできる」。昨年の球宴期間中には中4日の登板間隔の短さが肘の故障の主因と分析し、議論を呼んだ。今回も復帰への道のりを意欲的に発信していく。

 昨年8月、右肘炎症で残りシーズンでの復帰を諦めた際、一部で「チームを見捨てた」と批判された。それだけに今季にかける意気込みは相当で、自宅にトレーニング場を作り、投球フォームも無駄な動きを省くよう工夫した。手術に向けて前向きな姿勢を強調すればするほど、裏に隠した悔しさも感じさせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス