中島、渡米2年目もメジャー昇格ならず
アスレチックス傘下2Aミッドランドの中島裕之内野手(32)は渡米2年目もメジャー昇格を果たせず、1日にレギュラーシーズンを終えた。3日からはプレーオフに臨む。
テキサス州フリスコでの最終戦で出番のなかった中島は「すぐに上に戻ったろうと思ったけど、あっという間だった」と振り返る。3Aから4月末に降格し、73試合で打率・266、6本塁打。
2Aで厳しいのはバス移動だ。近くて6時間、遠い都市までは14時間もかかる。「最初は信じられなかった。でも慣れた」。チームメートが床にマットを敷いて眠るのを見て、自身も寝袋を買って床に寝てみたりもした。
昇格が見えない中で気持ちを維持するため「練習に打ち込むようにした」という。「技術面でいろいろ試して、プラスになればいいと思いながらやった。視野が広がった」と手応えを強調する。
契約は今季まで。動向が注目される。来季もメジャーを目指すのか、日本球界に復帰するのか。中島は「まだ(考える)時間がちょっとあるので」と、慎重に煮詰める意向だ。