ダル急造バッテリーで耐えて4勝目

 「タイガース2-9レンジャーズ」(22日、デトロイト)

 レンジャーズのダルビッシュは序盤、マウンド上で何度も首をかしげた。制球がばらつき、三回まで四球や暴投など苦しい投球が続いた。だが、ホームは踏ませない。この粘りが味方打線の奮起を呼び込んだ。

 一回は先頭にストレートの四球を出すなど1死一、二塁。4番のV・マルティネスにはファウルで粘られた後、最後は切れのあるスライダーで空振り三振を奪った。四回までに9点の援護を受け、7回2失点で勝利した。

 「全般的にあまり状態が良くなかったが、要所でちゃんとしたところに投げられた」と振り返る。マイナーから昇格したばかりの捕手ジメネスと試合前にじっくりと攻め方を話し合った。ア・リーグ屈指の強力打線に対し、緩急を大胆に使った投球で抑えた。

 自身の状態が思わしくなかった上、急造のバッテリーで強打者たちに挑んだ。「結果的にきょうは試合に勝てて、7回も投げられたので良かった」。ほっとした顔が正直な胸の内を物語っているようだった。

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