マー君 松井秀喜さんみたいになりたい

 楽天からヤンキースへの移籍が決まった田中将大投手(25)が26日、千葉県流山市の江戸川大学で開かれたスポーツビジネスに関するシンポジウムにパネリストとして参加。ヤンキースOBの松井秀喜氏(39)を理想像としてメジャーリーグの舞台で戦うことを明らかにした。

 田中は、学生から「理想の選手は?」と問われ、「松井秀喜さんみたいな選手になりたいなと思っています」と答えた。一度は「うーん、難しいですね…」と考え込んだが、迷いは数秒で消え、頭には大先輩、ゴジラの姿が自然と浮かんだ。

 楽天時代から不本意なマウンド、KOされた場合も何らかの談話を残した田中。心には子どものころから指導者に言われ続けてきた言葉があった。「人柄を含めて松井秀喜みたいな選手になれ」。その松井氏はメディアへの真摯(しんし)な対応で有名。この姿勢に感銘を受けたからこそ、田中も自らの声を発信し続けてきたという。

 報道陣の向こうに常にファンの姿を見ている。シンポジウムの中では「(報道陣対応の)根底としてはファンの方と話をしている。答えなければ失礼」とコメント。グラウンド内でのベストのパフォーマンスだけでは不十分だと強調した。

 米国での生活について「どうアプローチし、適応していくかが成功への鍵」と語った田中。ただ、ファンと対峙(たいじ)する報道対応の姿勢に変わりはない。田中はニューヨーカーに愛された“ゴジラ魂”を胸に、ピンストライプのユニホームに袖を通す。

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