黒田7回無失点も援護なく7勝目ならず
「メッツ2‐1ヤンキース」(28日、ニューヨーク)
メッツとの「サブウェイ・シリーズ」に先発した黒田が、7回を投げて三塁を踏ませない圧巻の投球を見せた。抑えのリベラが打たれて7勝目はならなかったが、「相手より1点でも少なくという気持ちを強くもっていた」と話した。
真骨頂は1点リードの六回だ。味方の失策と捕逸で1死二塁から、3番ライトを142キロスプリットで空振り三振。「湿気もあったし、アジャストしやすかった。しっかり(指を)開いて大きめに落とそうと思った」。意図的に球速を上げた“宝刀”で主砲を仕留め、最後は二塁への巧みなけん制球でピンチを脱した。
雨で開始が1時間半遅れた試合。前回登板で打球を受けた右足が心配されたが、「忘れてました」と黒田。エースであることをあらためて証明した。

